海風が松林を通して心地よく耳に届く小高い場所にあるこの物件は
建築家、室伏次郎が主宰するスタジオ・アルテックの1980年の作品。
坂を昇りきった奥にひっそりと建つ、湘南の隠れ家的な雰囲気が漂う。
ミッドセンチュリーモダンを彷彿させる
シックな落ち着きとポップなカーブが絶妙に共存するデザイン。
松林に囲まれた日本的な避暑地の風情と重なり、より個性を際立てる。
各戸が雁行形に配置されプライバシーを機能的に保つ工夫が施されている。
見た目に偏ることなく、居住者の安心を配慮した建築家の心使いが伝わってくる。
これだけの松に囲まれた場所は滅多に見られない。
この住環境がいつまでも続くのを願うばかりだ。
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